ITやWeb制作の現場でよく聞く「アジャイル開発」。 なんとなく“スピードが速そう”“柔軟そう”というイメージはあっても、具体的に何を指すのか分かりにくい言葉でもあります。 ここでは、IT初心者の方でも理解できるように、アジャイル開発の考え方と、なぜ今これほど重要なのかを解説します。
アジャイル開発とは?
アジャイル開発とは、システムやアプリを小さな単位で作り、改善を繰り返しながら完成度を高めていく開発手法です。
最初から完璧なものを作ろうとせず、
- まず最低限の機能を作る
- 実際に使ってもらう
- フィードバックを受けて改善する
というサイクルを短い期間で何度も回していくのが特徴です。
「アジャイル(Agile)」は英語で「素早い」「機敏な」という意味があり、その名の通り、変化に素早く対応できる開発スタイルです。
従来の開発(ウォーターフォール)との違い
アジャイル開発を理解するために、従来の代表的な手法と比較してみましょう。
従来型:ウォーターフォール開発
- 最初に仕様をすべて決める
- 設計 → 開発 → テスト → リリースを一方向に進める
- 後からの変更が難しい
アジャイル開発
- 仕様は最初から完璧に決めない
- 小さく作って、動くものを見せる
- 途中の変更を前提としている
特に、ビジネス環境が変わりやすいWebサービスやアプリ開発では、アジャイル開発のほうが現実に合っているケースが多くなっています。
なぜアジャイル開発が必要なのか?
アジャイル開発が重視される理由は、主に次のような背景があります。
① ユーザーのニーズが変わりやすい
数か月〜1年かけて開発している間に、 「本当に必要な機能」が変わってしまうことは珍しくありません。 アジャイル開発なら、途中で方向修正が可能です。
② 完成してから失敗に気づくリスクを減らせる
最初にすべて作り切ると、 「作ったけど使われない」という事態が起こりがちです。 アジャイルでは早い段階でユーザーの反応を確認できます。
③ ビジネススピードに合っている
現代のITサービスは、 「早く出して、改善しながら育てる」 という考え方が主流です。アジャイル開発はこの流れに非常に相性が良い手法です。
アジャイル開発の代表的な進め方(イメージ)
初心者向けに、ざっくりした流れを見てみましょう。
- 作りたい機能を小さく分ける
- 1〜2週間程度で1つの機能を作る
- 動くものを確認する
- 改善点を話し合う
- 次の機能に進む
この短い開発期間を「スプリント」と呼ぶこともあります。
アジャイル開発は誰に向いている?
アジャイル開発は、次のようなケースに特に向いています。
- Webサービス・スマホアプリ開発
- スタートアップや新規事業
- 要件が途中で変わる可能性が高いプロジェクト
- ユーザーの声を反映しながら作りたい場合
一方で、仕様が厳密に決まっている大規模システムでは、従来型の開発が向いていることもあります。
まとめ:アジャイル開発は「変化を前提にした考え方」
アジャイル開発は、単なる開発手法ではなく、 「最初から完璧を目指さず、変化を受け入れながら価値を作る考え方」 です。
ITやWebの世界では、この考え方がますます重要になっています。 もし「なぜ途中で仕様が変わるのか」「なぜ小さく作るのか」と疑問に思ったら、アジャイル開発という言葉を思い出してみてください。




