File Viewer Plus は、単なる「何でもビューア」ではなく、400種類以上のファイル形式に対応した多機能ファイルツールです。ここでは、公式の機能一覧をもとに、「どんなことができるソフトなのか」をレビューサイト向けに整理して紹介します。
対応ファイル形式:400種類以上に対応
まず大きな特徴は、以下のようなファイルをひとつのアプリで開ける点です。
- テキスト・Office文書:
.DOC / .DOCX / .ODT / .RTF / .TXT など - PDF:
.PDF - スプレッドシート:
.XLS / .XLSX / .CSV / .TSV など - プレゼンテーション:
.PPT / .PPTX / .ODP など - Visio 図面:
.VSD / .VSDX / .VDX など - Microsoft Project:
.MPP / .MPT / .MPX - XPS 文書:
.XPS - 画像:
.JPG / .HEIC / .PSD / .CR2 / .DNG など - 音声:
.MP3 / .M4A / .OGG / .WAV / .WMA など - 動画:
.AVI / .MP4 / .MOV / .VOB / .WMV など - 圧縮ファイル:
.ZIP / .RAR / .7Z / .GZ など - メール:
.EML / .EMLX / .MSG / Winmail.DAT など - ソースコード:
.CPP / .PHP / .JSON / .XML など
「知らない拡張子が送られてきた」「専用ソフトを入れるほどでもないが中身を見たい」といった場面で特に役立つ設計です。
ファイルブラウザ機能
File Viewer Plus には、簡易エクスプローラのような ファイルブラウザ機能が備わっています。
できることの例:
- ファイル・フォルダのコピー/移動/削除/共有
- PDF や Word、画像などのサムネイル・プレビュー表示
- 圧縮ファイル内の閲覧と、個別ファイルの取り出し
- よく使うフォルダを「お気に入り」として保存
- ドラッグ&ドロップでフォルダ内容を表示
- Windows エクスプローラと行き来しやすい UI
- 隠しファイルの表示・非表示
- 名前・日付・種類・サイズでソート
- サムネイルサイズ(小〜特大)の切り替え
- ナビゲーションツリーでディレクトリ移動
- Windows の右クリックメニューからフォルダを開く
エクスプローラ代替というよりは、「閲覧に特化した軽量ブラウザ」として使うイメージです。
カスタマイズ可能なユーザーインターフェース
UI 周りも比較的柔軟に調整できます。
- HiDPI 対応(高解像度ディスプレイで見やすい)
- ライトモード/ダークモードの切り替え
- リボン UI のスタイル選択 (シンプルリボン/クラシックリボン/コンパクトモード)
- シングルウィンドウ/マルチウィンドウモード
- タブで複数ファイルを同時に開く
- スプリットビューでファイルを左右に並べて表示
- ウィンドウサイズのカスタム指定
複数ファイルを開きながら比較したいとき、タブ+分割ビューは実務上とても使い勝手が良いポイントです。
内蔵ワードプロセッサ(文書編集)
単なる閲覧だけでなく、文書編集機能も備えています。
- Microsoft Word 文書をはじめ、多数のテキスト形式を開いて編集
- PDF を編集可能な DOCX などに変換
- ページ設定・レイアウト調整
- グラフ・画像・図版の挿入
- 編集した文書の上書き保存・別形式での保存
- PDF など複数形式へのエクスポート
- 余白や用紙サイズを指定して印刷
本格的な DTP や高度なレイアウト作成には向きませんが、**簡単な修正・追記・変換ができる「軽量エディタ」**として便利です。
画像ビューア&簡易画像編集
画像関連では、ビューアとしてだけでなく、軽い編集もできます。
- 50種類以上の画像形式に対応
- マルチページ TIFF の表示
- アニメーション GIF/APNG の再生と、個別フレームの書き出し
- 写真のトリミング・リサイズ
- 明るさ・コントラスト・色・ガンマ補正などの調整
- エフェクトやカスタムフィルターの適用
- 複数形式へのエクスポート
- ページレイアウトを指定して印刷
「Photoshop までは要らないが、簡単な補正や確認をしたい」という用途にちょうど良い機能セットです。
DICOM ビューア(医用画像)
医療現場で使われる DICOM 形式にも対応している点はやや専門的な特徴です。
.DCM / .DICOMの医用画像の表示- PDF を埋め込んだ DICOM ファイルの表示
- マルチフレーム DICOM ファイルの表示
- 拡張子がない DICOM ファイルの自動認識
- 施設名・患者情報などのメタデータ表示
- JPEG / PNG など標準画像形式へのエクスポート
医療系ユーザーや、検査データの確認用途で利用されるケースも想定されています。
CAD ビューア
AutoCAD をインストールしていない環境でも、CAD 図面ファイルの確認が可能です。
.dwg,.dxf図面の表示(AutoCAD 不要)- 2D / 3D オブジェクトの拡大・移動・回転
- レイヤーごとの表示・非表示
- PDF や JPEG / PNG への変換
- 図面の印刷
「図面の内容だけチェックしたい営業・マネージャー層」にとっては、ライセンスコストをかけずに閲覧できるのが利点です。
内蔵メディアプレーヤー
メディアプレーヤーとしても機能します。
- 150種類以上の音声・動画形式に対応
- フルスクリーン再生
- 動画を MP4 形式に変換
- 音声を M4A / MP3 に変換
- 動画から音声トラックを抽出し、M4A / MP3 で保存
- 再生中の音声波形表示
- アルバムアート・メタデータの表示
再生できない動画・音声ファイルが多い環境では、「とりあえず File Viewer Plus で開いてみる」という使い方ができます。
メールビューア
メールファイルの閲覧・印刷にも対応しています。
.EML,.EMLX,.MSGなどのメールファイルを開く- To / From / Cc / Bcc / Subject / Date の表示
- HTML / RTF / プレーンテキストメールの表示
- HTMLメール内に埋め込まれた画像の表示
- 添付ファイルの開封・保存
- メール本文の印刷および PDF 保存
Outlook や特定クライアントが入っていない PC でも、メール内容を確認できる点が実務で便利です。
ソースコードエディタ
開発者向けに、ソースコードの閲覧・軽い編集機能も備えています。
- 多数のソースコード形式を開いて編集
- 複数言語に対応したシンタックスハイライト
- 構文ツリー、行番号、ルーラーの表示
- コードフォールディング(特定ブロックの折りたたみ/展開)
- 編集内容の保存
本格 IDE の代替というよりは、コードビューア+軽量エディタの位置付けです。
バッチコンバータ(複数ファイルの一括変換)
ファイル変換用途としても強力で、大量のファイルの一括変換に対応しています。
- 数百〜数千ファイルをまとめて変換
- 個別ファイル/フォルダ単位での選択(サブフォルダ含む)
- 変換オプションの細かな指定
- リネームルールのカスタム設定
- 変換プリセットの保存・読み込み
「大量の画像をまとめて JPEG に」「ドキュメントをまとめて PDF 化」といった作業の効率化に向いています。
ファイル識別・インスペクタ機能
最後に、不明なファイルの正体を調べるための機能も用意されています。
- 10,000種類以上のファイル形式を登録したデータベースによる拡張子判定
- 拡張子がなくても、ファイルヘッダ(バイナリシグネチャ)から形式を識別
- テキストビュー/16進数ビューでファイル内部を直接確認
- 隠れた情報や埋め込まれたデータの検出
- ファイルプロパティやメタデータの表示
- 画像の EXIF 情報の完全表示
- MD5 ハッシュ・MIME タイプの表示
セキュリティチェックやトラブルシューティング、調査用途にも使えるレベルの診断機能です。
まとめ:多機能ビューア+軽量編集・変換ツール
File Viewer Plus は、
- あらゆる形式の「中身を確認したい」ニーズ
- 専用ソフトを入れずに 閲覧・簡易編集・変換までしたいニーズ
- 不明なファイルの正体やメタデータを調べたいニーズ
にまとめて応える、Windows 向けの総合ファイルツールと言えます。