Wantedly(ウォンテッドリー)は、従来の求人サイトとは異なるビジネスSNS型の採用プラットフォームで、企業と求職者が価値観やビジョンを共有することでマッチングを図るサービスです。スキルや給与条件だけでなく、「共感」を軸にした採用を実現する点が特徴で、特にIT・Web業界やスタートアップ企業を中心に、デザイナーやマーケティング、介護、小売業界など、幅広い業種で活用されています。現在、400万人以上のユーザーと4万社以上の企業が登録しており、採用市場において独自のポジションを確立しています。
Wantedlyの主な特徴
1. 価値観やビジョンを重視したマッチング
Wantedlyは、従来の採用プラットフォームとは異なり、企業の理念や文化、働く環境に共感できる人材との出会いを重視しています。企業は単なる求人情報だけでなく、**「自社の想い」や「成長ストーリー」**を発信でき、求職者は企業の価値観やビジョンをもとに自分に合う職場を選ぶことができます。この仕組みは、単なる条件マッチングではなく、企業と求職者の間に長期的な相互理解とエンゲージメントを生み出すことにつながります。
2. 企業の魅力を発信できる「ストーリー機能」
Wantedlyには、企業が単なる求人情報では伝えきれない事業の社会的意義やチームの文化を紹介できる「ストーリー機能」があります。社員インタビューや企業のミッション・ビジョンを記事として発信することで、企業の魅力を候補者に自然に伝え、ファン層を形成することが可能です。さらに、これらのストーリーはSNSや検索エンジン経由で拡散されやすく、採用マーケティングとしても機能します。
3. 企業から求職者へのダイレクトスカウト
企業はWantedly上のユーザープロフィールを検索し、求職者のスキルや価値観、今後のキャリア志向を確認したうえで、「会いたい」と思った人に直接スカウトメッセージを送ることができます。従来の求人サイトのように応募を待つだけでなく、企業が積極的にアプローチできるため、より能動的な採用活動が可能になります。特に、スキルだけでなくポテンシャルや企業文化との相性を重視した採用を行いたい企業にとって有効な手段となります。
4. 成果報酬なしの定額料金モデル
Wantedlyは、一般的な求人サイトのような**「採用1人あたりの成果報酬」**が発生せず、毎月定額の料金モデルを採用しています。企業は採用活動の予算をコントロールしやすく、掲載求人数に制限がないため、新卒・中途・副業・インターンなどあらゆる職種の募集が可能です。これにより、スタートアップ企業や中小企業でも、コストを抑えながら採用活動を継続的に行えるメリットがあります。
5. SNSと連携した採用ブランディング
Wantedlyは、求人ページをFacebookやX(旧Twitter)、LinkedInなどのSNSと連携して拡散することができます。これにより、既存のフォロワーや求職者のネットワークを活用して、より広範囲に情報を届けることが可能です。従来の求人サイトと異なり、企業のブランドイメージを自然な形で発信し、採用広報とマーケティングを同時に実現できる点が大きな強みです。
Wantedlyのメリット
- 従来の求人サイトにはない「企業の想い」を伝えられる
- 求職者の価値観やキャリア志向を重視した採用が可能
- ストーリー機能により、企業文化や働く環境をアピールできる
- 成果報酬なしの定額制でコストを抑えた採用活動ができる
- SNSと連携し、より多くの候補者にリーチできる
- ダイレクトスカウトで、求める人材に直接アプローチできる
Wantedlyの課題とデメリット
一方で、Wantedlyにはいくつかの課題も存在します。
- 給与や福利厚生の情報が明示されていない Wantedlyでは、従来の求人サイトのように給与や福利厚生の詳細を掲載せず、企業の想いを伝えることに重点を置いているため、求職者にとっては条件面の情報が不足している場合があります。
- スキルマッチングより価値観マッチングが重視される 企業文化やビジョンへの共感を前提とした採用アプローチのため、即戦力を求める場合には向かないことがある。特に、技術的なスキルを第一に考える業種では、他の採用チャネルとの併用が必要になることもあります。
- ブランディングや情報発信の工夫が必要 Wantedlyの強みであるストーリー機能や採用広報を活かすためには、定期的なコンテンツ更新やブランディング戦略が求められるため、手間やリソースがかかる場合があります。
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