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WordPress テーマカスタマイズ > 追加CSS のデータベース保存場所の確認方法

WordPress テーマカスタマイズ > 追加CSS のデータベース保存場所の確認方法

WordPress の テーマ > カスタマイズ から確認することができる 追加CSS をデータベースから確認する方法です。

WordPressサイトをリストアした際に、「カスタマイズ > 追加CSS」のデータが消えてしまうことがあります。実は、この追加CSSのデータはWordPressのデータベースに保存されており、適切に確認すれば復元が可能です。

本記事では、追加CSSのデータがどこに保存されているのか、データベースでの確認方法、復元方法を詳しく解説します。

WordPressの追加CSSの保存場所

WordPress 4.7以降では、追加CSSのデータは wp_posts テーブルの custom_css というカスタム投稿タイプとして保存 されています。

データの保存先

  • wp_posts テーブルの post_typecustom_css となっているレコード
  • post_content カラムに追加CSSの内容が保存されている
  • post_name カラムには、適用されているテーマのスラッグが保存されている

💡 以前のバージョン(WordPress 4.6以前)では、wp_optionstheme_mods_テーマ名 に保存されていました。

データベースで追加CSSを確認する方法

方法1: SQLクエリで確認

サイトのデータベースにアクセスし、phpMyAdminやMySQLクライアントで以下のSQLを実行します。

SELECT * FROM wp_posts WHERE post_type = 'custom_css';

方法2: 特定のテーマのCSSを探す

テーマごとに保存されているため、特定のテーマの追加CSSを確認する場合は、post_name でフィルタリングします。

SELECT * FROM wp_posts WHERE post_type = 'custom_css' AND post_name = 'テーマのスラッグ';

テーマのスラッグ には実際に適用されていたテーマのスラッグを入れます。テーマのスラッグは、外観 > テーマ で確認できます。)

追加CSSを復元する方法

方法1: データベースから手動で復元

  1. 上記のSQLで追加CSSのデータを確認
  2. post_content に保存されているCSSをコピー
  3. WordPressの 「カスタマイズ > 追加CSS」 に貼り付けて保存

方法2: バックアップから復元

もし追加CSSのデータがデータベースに見つからない場合は、サイトのデータベースバックアップから wp_posts テーブルを復元 します。

方法3: GoogleキャッシュやWayback Machineを活用

過去のサイトデザインが見られる場合、GoogleキャッシュやWayback Machineで過去のCSSを確認し、復元できます。

追加CSSが消える原因と対策

よくある原因

  1. データベースのリストアミス
    • wp_postscustom_css データが復元されなかった。
  2. テーマ変更
    • 追加CSSはテーマごとに保存されるため、テーマを変更すると適用されない。
  3. キャッシュの影響
    • キャッシュプラグイン(WP Rocket, W3 Total Cache など)が影響して見えなくなっている可能性。

対策

リストア時に wp_postscustom_css を含めるキャッシュをクリアして再読み込みするテーマを変更した場合は元のテーマに戻して確認

まとめ

  • 追加CSSは wp_posts テーブルの custom_css として保存されている
  • SQLで custom_css を検索することでデータを確認できる
  • 復元方法としてデータベースの手動コピー、バックアップ復元、キャッシュ確認が有効

追加CSSが消えてしまった場合も、適切にデータを検索し復元することで、簡単に元に戻すことが可能です。サイトのリストア後にCSSが消えて困った場合は、ぜひこの手順を試してみてください!